冷たい風がまだ頬を刺す2月。極寒の冬のある国に住んでいれば(日本は沖縄を除き寒い冬があります)その国の人々がどのように温まっているかを見ることによって文化を学ぶこともできます。ここでは日本で身体を温める3つの習慣となぜそれが健康に良いかをご紹介します。
頭寒足熱という漢字4字から成るイディオムがあります。漢字があらわすように頭を冷やし足を温めるという意味で、これは東洋医学に基づいています。頭が冷えていると明瞭に考えることができ集中しやすいと言われています。また頭が温められすぎると脳の機能が低下する為ぼーっとする人が多いです。また脳が身体を冷やせという信号を送るため代謝が下がり免疫機能も弱くなる結果に繋がります。脳の血管が熱によって広がることにより頭痛になる人もいます。反対に、足が温められると血液循環が促され、これにより老廃物を身体から出され免疫力が高まると言われています。
それでは日本人がどのように頭寒足熱を日常に取り入れているのでしょうか?
3つの習慣を紹介します。
日本のほとんどの家屋には湯船があり、これは欧米のようにシャワーのためではなくお湯を張ってつかるためのものになっています。個人差がありますがだいたい湯船に10~30分くらいつかります。ある人は3-5分の短い入浴を数回に分け、途中で頭や体を洗ったり、ある人はもっと長い時間お風呂に入ることもあります。しかし長時間の入浴はのぼせてしまう可能性が高いのであまりお勧めしません。温泉で冷たいタオルを頭にのせている絵や人を見かけると思いますが、まさしくこれが頭寒足熱を取り入れた方法ですね。
日本のアニメや実際に家具屋でこれを見たことがある方が多いかもしれません。こたつは低いテーブルにヒーターと布団がついたものです。電気ヒーターがテーブルの裏側についており、分厚い布団が机の間に挟まれ床までカバーされています。電気ヒーターがなかったとしても電気カーペットがあればこたつにすることもできます。こたつはとても暖かくて気持ちよくなるので、眠ってしまう人も少なくありません。犬や猫も冬の間こたつで寝るのが大好きです。日本では日常的な習慣である、床に座ることが要されますが、最近では洋式のダイニングテーブル型のこたつも販売されるようになってきました。
湯たんぽとは日本で昔から使われているお湯を入れる容器です。これをベッドの中にいれて足を温める目的で使われます。湯たんぽを寝る30分前に布団の中にしのばせておけばベッドに入るころには、冷たい布団に足を恐々入れなくても、ぬくぬくできる暖かい布団が待っています。より良い質の睡眠が得られるほかにエアコンを使わなくて経済的にも助けてくれます。湯たんぽはいろんな形と素材(金属、ゴム製、プラスチック製等)がありますが最近は可愛いデザインの電気湯たんぽもあります。70-80℃くらいのお湯を入れれば5-6時間は暖かさが保たれます。
頭寒足熱を取り入れて日本の冬を快適に過ごしましょう。
03-6403 4492
info@japan-mobility.com
〒160-0022
東京都新宿区新宿一丁目36番12号
サンカテリーナビル6階
愛知県知事 (4) 20589